恐竜は立ちくらみを起こさなかったのか?

しゃがんだ姿勢から急に立ち上がると起こしやすい立ちくらみ。これは脳に流れる血液の量が一時的に減少することで発生するものなのですが、上下の動作範囲が大きい大型草食恐竜は立ちくらみをおこさなかったのでしょうか。

 立ち上がってもさほど高低差のない人間ですら、立ちくらみを起こすことがあるのに、水を飲むたびに頭をビルの数階分上げ下げしなければならない恐竜は大丈夫だったのだろうか?

読者のクレイトン・ルイス・フェラーラさんから次のような質問が寄せられた。「ブラキオサウルスのように巨大で首の長い竜脚類の恐竜は、ぐっと頭を下げて水を飲んでも失神することはなかったのでしょうか?」

NATIONAL GEOGRAPHIC

テレビや映画に登場する恐竜は草食恐竜達が水や植物を食べるため首を上下させるシーンが映しだされていますよね。その上下の範囲は人間の範囲をはるかに超えており、比べ物にならない強力な“立ちくらみ”が発生してもおかしくないのですが恐竜たちはパッタリと倒れてしまうことはなかったのでしょうか。

NATIONAL GEOGRAPHICによると米ミズーリ大学病理学・解剖学科の教授の話しとして、これら大型の恐竜にはキリンや鶴、ダチョウと同じように頭部の血流量を保つ弁や血液の側路があったはずだと考えを示しています。

▼ブラキオサウルスの骨格
そう言えるのは理由があり、実は種が異なっていてもある問題に対応する似たような機能が体内に作られることが確認されているようです。これは『収斂進化』という専門用語があるのですが、これにより恐竜たちにもキリンと同じような能力が既に備わっていたと考えていいとのことです。

キリンの場合は大人の生体であれば心臓が11kgという巨大なものになっており高圧の血液を送り込める他、足の付け根付近には血管に特殊な弁が付いており血液が逆流しないように防いでいるとのことです。

1億年以上に渡り地上を支配していた恐竜。1億年という時間は人類の歴史や寿命からは想像を遥かに超えるものになるのですが、この期間絶えず生き続けていたことを考えると恐竜には立ちくらみが発生しない何らかの機能が備わっていた考えるのはやはり自然なことなのかもしれませんね。




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