子弾を撒き散らす恐怖の35mm対空砲

写真は直径35mmのAHEAD弾というものです。よく見ると砲弾内部にはさらに小口径の弾丸が収められています。この弾は任意のタイミングで炸裂させることで敵の航空機やミサイルといったものを効率的に落とすこができるといいます。

これはスイスのラインメタル社が開発した35mm AHEAD弾(Advanced Hit Efficiency And Destruction)というものです。砲弾内部に収められているのはタングステン製の『子弾』と呼ばれるもので、1個あたり重量3.3g、合計152個収められており目標の目前で炸裂させることで運動エネルギーで対象を破壊します。

この砲弾は自走式対空砲の他、高射機関砲の砲弾として使用されており、ラインメタル社(旧エンリコ社)では基地を防衛するシステム「スカイ・シールド・システム」としてエリコンKD 35 mm 機関砲及びAHEAD弾の輸出しています。

▼スカイ・シールド・システム

炸裂するタイミングについては動画でも紹介されているように砲身から飛び出す瞬間に設定されます。射程は5km。連射速度は1基あたり毎分200~1,000発で複数基設置された場合、目標を迎撃する子弾は相当数になることがわかります。

この砲弾はドイツ陸軍では移動可能な野戦防空システム「MANTIS次期空間防護システム」として採用されています。日本では87式自走高射機関砲89式装甲戦闘車の他、艦載型として海上保安庁の大型巡視船しきしまつがる型巡視船などに搭載されています。








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