ブレンデッドウィングを採用した未来の旅客機、騒音は大幅に減少

世界中の空を飛び回る旅客機は現代生活に欠かせない交通手段の1つとなっていますが、NASAは騒音などを大幅に改善した従来の飛行機とは大きく異るブレンデッドウィングを採用した機体の研究を進めています。

NASAが研究をしているのは空力特性最適化した次世代の航空機です。この機体は従来のようにボディーと主翼が別れている構造ではなく、ボディーが主翼胴体一体化し全翼機のような構造となっておりこれを専門用語ではブレンデッドウィングやブレンデッドウィングボディーなどと呼んでいます。

NASA сделает «смешанное крыло» фантастически тихим

NASAによると、現代の航空機の形状では燃費や飛行特性は僅かながら改善する余地があるものの潜在能力はほぼ出し尽くされており大幅な改善は難しいとしています。そこで機体構造を一変しブレンデッドウィングを採用し航空機としての性能を大幅に改善しようということで開発が続けられています。

▼NASAが開発しているブレンデッドウィング機。下が改良型

ブレンデッドウィングを採用した航空機の利点としてNASAが開発しているものは機体後部、その上部にエンジンを配置することでエンジンから発生する騒音が大幅に改善することが可能となります。騒音は地上付近では40.4デシベルになるとされ85デシベルを超える健康に影響を与えるレベルの騒音が届く範囲は従来の94.4%も減少させることが可能だとしています。またブレンデッドウィングの共通した特徴としては空気抵抗低減による揚抗比改善が行なわれており、従来機にくらべ燃費の向上、また機内空間を確保しやすい構造のため搭載量が増えるという利点もあるといいます。

実際に航空大手ロッキード・マーティンは米軍が運用する次世代輸送機としてブレンデッドウィング機の開発を続けており、軍用超大型長距離輸送機に匹敵する貨物の搭載能力を秘めている一方で燃費は7割減を実現するとしています。

▼ロッキード・マーティンの次世代輸送機

旅客機が本格的に運用されることとなった第二次世界大戦後、現代まで機体形状はほとんど変わっておらず大幅に改良されているエンジンだけで燃費や飛行性能を変えるということはやはり限界に近づいているというのを感じさせられます。




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